アンガス牛とはどんなお肉?原産地やステーキを柔らかくする方法をプロの肉屋が解説
スーパーの精肉売り場やステーキ店で、今や当たり前のようにアンガス牛を目にしますよね。手頃な価格でボリューム満点のお肉が楽しめるとあって、食べ盛りのご家庭やお肉好きには欠かせない存在です。
しかし、いざ手に取ろうとすると「和牛と何が違うの?」「どうすればお店みたいに柔らかくなる?」と疑問に思うこともあるのではないでしょうか。実はアンガス牛の魅力を最大限に引き出すには、プロが実践するちょっとしたコツがあるんですよ。
この記事では、アンガス牛の正体から、家庭でステーキを驚くほど美味しく焼く技まで、プロの肉屋の視点で徹底的に紐解いていきますね。本記事で解説するポイントは以下の通りです。
- アンガス牛の原産地と品種としての特徴
- 和牛や他品種との味・肉質の決定的な違い
- ステーキを柔らかくジューシーに仕上げる下準備と焼き方
- 失敗しない美味しいアンガス牛の選び方とおすすめ部位
これらのポイントをしっかり押さえれば、アンガス牛に対する疑問が消え、今日からご自宅で極上のステーキを楽しめるようになりますよ。
家計の強い味方であるアンガス牛を120%使いこなすために、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。
アンガス牛(アバディーン・アンガス)とはどんなお肉?

「アンガス牛」という名前はよく聞きますが、実は世界三大肉牛の一つに数えられるほどエリートな品種なんですよ。まずはそのルーツを見ていきましょう。
スコットランド原産の歴史ある品種とその特徴
正式名称を「アバディーン・アンガス」といい、スコットランド東部のアバディーンシャー州とアンガス州が原産地です。18世紀頃から改良が進められた歴史ある肉牛で、全身が黒毛で角がないのが外見的な特徴ですよ。
寒さに強く、質の良いお肉を効率よく作れることから、現在ではアメリカやオーストラリアなど世界中で広く飼育されています。日本の牛肉市場においても、輸入量の増加とともに非常に身近な存在になりましたね。
和牛や他品種との肉質・食感の決定的な違い
黒毛和種などの和牛との一番の違いは、なんといっても赤身と脂のバランスです。和牛は網目状の細かいサシが入り、とろけるような食感が特徴ですが、アンガス牛はしっかりとした赤身が主役ですよ。
肉質はキメが細かく、赤身の中に適度な脂肪が入るため、柔らかさと「肉を食べている!」という満足感を両立しています。脂っこすぎないので、ボリュームがあっても最後まで飽きずに食べられるのがアンガス牛の魅力なんです。
アンガス牛の味と脂の量やカロリーなどの栄養比較
安さだけが人気の理由ではありません。味の濃さと、現代人に嬉しい栄養価の高さが、プロや健康志向の方から支持される秘密ですよ。
肉本来の濃厚な旨みを味わえる「赤身」の魅力
アンガス牛の最大の持ち味は、赤身の濃厚な旨みです。和牛が脂の甘みを楽しむお肉なら、アンガス牛は「肉そのものの味」を噛みしめるお肉だと言えますね。特に穀物を与えて育てられた(グレインフェッド)アンガス牛は、臭みが少なく、日本人の口にも合う芳醇な風味を持っています。
高タンパク・低脂質で現代の健康志向にマッチ
「お肉は太る」と思われがちですが、アンガス牛はダイエットやボディメイクに取り組む方の強い味方なんですよ。和牛(黒毛和種)と比べると、脂質が驚くほど少なく、効率的にタンパク質を摂取できることが数値からもはっきりと分かります。
プロの視点から見ても、これだけヘルシーで満足感のある赤身肉はなかなかありません。
| 成分(100gあたり) | 和牛(サーロイン・脂身付き) | アンガス牛(サーロイン・赤身中心) |
|---|---|---|
| カロリー | 約498 kcal | 約230 kcal(1/2以下) |
| 脂質 | 約47.5 g | 約9.5 g(約1/5) |
| タンパク質 | 約11.7 g | 約21.0 g(約1.8倍) |
| 鉄分 | 約1.1 mg | 約1.6 mg(約1.5倍) |
数値で見ると一目瞭然ですよね。和牛は「脂の甘み」を楽しむものですが、アンガス牛は「肉本来の栄養」をしっかり取りたい現代の健康志向にぴったりマッチしているんです。
特に、貧血気味な方や疲れやすい方にとって、鉄分やビタミンB12が豊富なのは嬉しいポイントですよ。美味しく食べて、健康的な体作りを目指せるなんて最高ですよね!
プロの肉屋が伝授!ステーキを驚くほど柔らかくする方法
「アンガス牛は硬い」というイメージを持っているなら、それは調理法で解決できますよ。プロがやっている技を家庭向けにアレンジして教えますね。
焼く前のひと手間で決まる「下準備」のテクニック
ステーキの勝負は、火を点ける前に8割決まると言っても過言ではありません。この準備だけで、安いお肉が高級店の味に化けますよ。
物理的に繊維をほぐす「筋切り」と「叩き」のコツ
赤身が多いお肉は、加熱すると筋肉の繊維が縮んで硬くなります。焼く前に包丁の先で赤身と脂身の境目にある筋を切り、肉叩きやフォークで両面をブスブスと刺しておきましょう。これだけで噛み切りやすさが劇的に変わりますよ。
玉ねぎ・キウイなどの酵素の力を借りる「漬け込み」の裏技
もっと柔らかくしたいなら、すりおろした玉ねぎやキウイ、パイナップルに30分ほど漬け込んでみてください。フルーツや野菜に含まれるタンパク質分解酵素がお肉の結合組織をバラバラにしてくれるので、驚くほどホロホロの食感になりますよ。
焼く前にはキッチンペーパーで水分を拭き取るのを忘れないでくださいね。
旨みを閉じ込めジューシーに仕上げる焼き方の極意
焼きすぎはアンガス牛最大の敵です。肉汁を逃さない火入れをマスターしましょう。
焼きムラを防ぐために必須の「常温に戻す」プロセス
冷蔵庫から出したてのお肉を焼くのは絶対にNGですよ!中心まで冷たいと表面だけ焦げて中は生になり、無理に火を通せば硬くなってしまいます。
焼く20〜30分前には冷蔵庫から出し、お肉の温度を室温に近づけておきましょう。
強火と弱火を使い分ける「火入れ」と「休ませる」時間
まずは強火で1分、表面に美味しそうな焼き色をつけて旨みを閉じ込めます。裏返したら弱火に落として好みの加減まで焼き、火から下ろしたらアルミホイルに包んで3〜5分放置して「休ませて」あげてください。この余熱調理が、肉汁を均一に行き渡らせる最大の秘訣ですよ。
美味しいアンガス牛を選ぶためのチェックポイント
スーパーの棚に並ぶたくさんのお肉から、当たりを引くための目利きポイントをお伝えしますね。
エリート牛の証「認定アンガス牛(CAB)」と格付けの見方
一番確実なのは、パッケージにある「Certified Angus Beef(CAB)」のマークを探すことです。これは厳しい10の品質基準をクリアした、アンガス牛の中でも上位2割程度の高品質なものだけに許される称号なんですよ。また、アメリカ産ならUSDA格付けの「プライム」や「チョイス」を選べば間違いありません。
料理に合わせて選びたい!ステーキに最適な人気部位
部位ごとの特徴を知れば、その日の気分に合わせた最高の一皿が選べますよ。
王道の「サーロイン」と「リブロース」の選び方
ステーキの王様といえばこの二つ。アンガス牛のサーロインは脂が適度で、赤身の旨みを存分に楽しめます。リブロースはより濃厚な味わいで、肉質が柔らかいので贅沢気分を味わいたい時にぴったりですよ。
コスパ抜群で旨みが濃い「ミスジ」や「ランプ」の特徴
「ミスジ」は肩の一部ですが、アンガス牛の中でも特に柔らかくサシが入りやすい希少部位です。お尻の「ランプ」は、脂っこさがなく、赤身肉の旨みが最も濃い部位の一つですよ。どちらもコスパが良く、ヘルシーに楽しみたい方に大人気です。
アンガス牛の危険性やまずいなどの真相が気になる方へ
ここまでアンガス牛の魅力や美味しい焼き方を解説してきましたが、ネットで検索していると「危険」や「まずい」といったネガティブな言葉を目にすることもありますよね。これからお肉を楽しもうとしている時に、そうした噂を聞くと少し不安になってしまうのが人情というものです。
実は、アンガス牛がそのように言われる背景には、海外産ならではの肥育ホルモン剤や抗生物質への懸念、あるいは牧草飼育特有の香りといった明確な理由があるんですよ。
正しい知識を持っていれば、アンガス牛は決して怖いお肉ではありませんよ。むしろ、家計を助けてくれる最高のご馳走になるはずです!
アンガス牛とはどんなお肉?原産地やステーキを柔らかくする方法をプロの肉屋が解説のまとめ
「アンガス牛とはどんなお肉?」という疑問は解消されましたか?和牛とはまた違った魅力を持つアンガス牛は、正しく特徴を理解して調理すれば、家庭でもプロ並みのステーキが味わえる最高のお肉なんですよ。
「硬い」「美味しくない」という評価の多くは、実は下準備や焼き方のちょっとしたコツを知るだけで180度変えることができます。今回の内容を振り返って、大切なポイントを整理しておきましょう。
- アンガス牛はスコットランド原産で、赤身の旨みと適度なサシのバランスが絶妙
- 和牛より低カロリー・高タンパクで、健康志向の方にも最適な「パワーフード」
- 柔らかく焼くコツは「常温に戻すこと」「筋切り」「アルミホイルでの予熱調理」
- 品質重視なら「CABマーク」や「USDAチョイス以上」を基準に選ぶのが正解
これらのポイントをしっかり押さえれば、アンガス牛に対する不安や迷いは消え、今日から自信を持って美味しいお肉を楽しめるようになりますよ。
家計の強い味方であるアンガス牛を120%使いこなして、ぜひご家族や大切な人と、大満足のステーキタイムを過ごしてくださいね。最後まで読んでくださりありがとうございます。





