ステーキの焼き方をフライパンで簡単に!初心者向けに焼き時間・火加減を肉のプロが解説

ステーキの焼き方をフライパンで簡単に!初心者向けに焼き時間・火加減を肉のプロが解説
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    スーパーでちょっといいお肉を買った日、フライパンで焼いたら表面だけ焦げて中が冷たかったり、逆に焼きすぎてパサパサになってしまったりと、残念な思いをしたことはありませんか。

    分厚いステーキを焼くのは難しそうに思えますが、実はお肉の厚さに合わせた「時間」と「火加減」のルールさえ知っていれば、どこのご家庭にある普通のフライパンでも驚くほど美味しく焼くことができます。

    この記事では、お肉のプロである私が、初心者でも絶対に失敗しない基本の焼き方5ステップと、お肉の厚み別の具体的な焼き時間について徹底解説します。本記事のポイントは以下の通りです。

    • 初心者でも簡単にプロの味を再現できる基本の5ステップ
    • 1センチから5センチまでのお肉の厚さ別焼き時間マニュアル
    • アルミホイルで包んで休ませるべきお肉とそうでないお肉の違い
    • 生焼けや焼きすぎといった初心者にありがちな失敗を防ぐ裏技

    この記事を読めば、今日からあなたのお家のフライパンが高級ステーキハウスの鉄板に変わります。ぜひ今夜のディナーの参考にしてみてくださいね。

    ステーキの焼き方はフライパンでも簡単!基本の5ステップ

    ステーキを上手に焼くためには、火にかける前の準備から焼き上がった後のひと手間まで、一連の流れを知ることが大切です。まずは基本となる5つのステップをマスターしましょう。

    ステップ1. 肉の水分を拭き取って常温に戻す下準備

    ステップ1. 肉の水分を拭き取って常温に戻す下準備

    冷蔵庫から出したばかりの冷たいお肉をそのままフライパンに乗せるのは、生焼けの最大の原因です。焼く30分前には冷蔵庫から出し、室温に戻しておきましょう。

    また、焼く直前に表面に浮き出たドリップ(水分)をキッチンペーパーで優しく拭き取ることで、臭みが消えて香ばしい焼き目がつきます。

    ステップ2. フライパンをしっかり予熱して油を引く

    フライパンは中火から強火でしっかりと温めます。手をかざして熱気を感じるくらいになったら、牛脂またはサラダ油を引きます。牛脂を使うとお店のような芳醇な香りがプラスされるので非常におすすめです。

    ステップ3. 片面を焼いて香ばしい焼き色をつける

    ステップ3. 片面を焼いて香ばしい焼き色をつける

    お肉を入れたら、すぐに動かさずにじっと我慢します。強火で一気に表面を焼き固めることで、旨味たっぷりの肉汁を内側に閉じ込めます。

    お肉の側面を下から見て、3分の1程度の色が変わってきたら裏返しの合図です。

    ステップ4. 裏返して火加減を調整し中まで火を通す

    ステップ4. 裏返して火加減を調整し中まで火を通す

    裏返したら、火加減を弱火から中火に落とします。表面はすでに香ばしく焼けているため、ここからは焦がさずにお肉の中心へと熱をじんわり伝えていくイメージです。

    ステップ5. 焼き上がったステーキを休ませて肉汁を落ち着かせる

    焼き上がったからといって、すぐに包丁を入れてはいけません。熱々のお肉は中の肉汁が激しく対流しているため、切った瞬間に旨味がすべて流れ出てしまいます。

    お皿やまな板の上で、焼いた時間と同じくらいの時間お肉を休ませるのが、ジューシーに仕上げる最大の秘訣です。

    アルミホイルで包んで休ませる場合と不要な場合の違い

    アルミホイルで包んで休ませる場合と不要な場合の違い

    お肉を休ませる際、アルミホイルで包むべきかどうかはお肉の厚さで決まります。厚さ2センチ以上の分厚いお肉は、ホイルでふんわり包んで保温することで、余熱を使って中心まで優しく火を通すことができます。

    一方で、1センチ程度の薄いお肉をホイルで包むと、熱が入りすぎてパサパサになってしまうため、そのままお皿の上で休ませるのが正解です。

    ステーキの焼き時間は何分?厚さと焼き加減別の目安

    ステーキの焼き時間に「絶対に何分」という正解はありません。お肉の厚みによって火の通り方は全く異なるため、ご自身が買ってきたお肉の厚さを基準に焼き時間を調整しましょう。

    厚さ1センチから5センチまで!肉の厚み別焼き時間の目安

    厚さ1cmから5cmまでのステーキ肉の比較

    スーパーでよく見かけるサイズから、バーベキュー用の特大ブロックまで、厚み別の目安は以下の通りです。

    • 厚さ1センチ:強火で片面約40秒から1分ずつ。サッと焼き目をつけるだけで十分です。ホイルでの保温は不要です。
    • 厚さ2センチ:スタンダードな厚みです。強火で片面1分半から2分、裏返して弱火で1分半〜2分。ホイルで3分ほど休ませます。
    • 厚さ3センチ:強火で両面を1分ずつ焼き固めた後、弱火に落としてさらに両面を2分ずつじっくり焼きます。ホイルで5分ほどしっかり休ませます。
    • 厚さ4センチ:両面だけでなく側面も焼いて肉汁を閉じ込めます。その後、極弱火で何度も裏返しながら5分ほど火を通し、ホイルで10分休ませます。
    • 厚さ5センチ以上:フライパンだけで中心まで火を通すのは至難の業です。表面を焼き固めたら、120度前後の低温オーブンで15分ほど火入れをするか、フタを活用して極弱火でじっくり蒸し焼きにする必要があります。
    プロのアドバイス
    @アグリタウン草野編集長

    厚さが3センチを超えるような分厚いお肉の場合は、何度も裏返しながら焼くのがおすすめです。昔は「ステーキを裏返すのは一度だけ」と言われていましたが、頻繁に裏返すことで両面から均等に熱が入り、生焼けを防ぎやすくなりますよ。

    レアやミディアムなど理想の焼き加減にする火加減のコツ

    レアに仕上げたい場合は、最初の強火でしっかり表面を焼き固めた後、弱火での加熱時間を短くして早めに引き上げます。ウェルダンにしたい場合は、焦げないように極弱火でじっくりと時間をかけて中まで火を通すのがポイントです。

    肉用温度計を使って中心温度を正確に確認する方法

    ステーキの中心温度を肉用温度計で測定する様子

    一番確実なのは、肉用温度計を使って中心温度を測ることです。ミディアムレアを目指すなら、中心温度が55度前後になったタイミングでフライパンから引き上げましょう。感覚に頼らないため、誰でも失敗なくお店の味を再現できます。

    フライパンでステーキをおいしく焼くための重要なコツ

    基本の焼き方に加えて、ほんの少しの工夫でお肉の美味しさは格段にアップします。

    強火と弱火はどう使い分けるのが正解か

    強火は「旨味を閉じ込めて香ばしさを出すため」の火力、弱火は「中まで優しく火を通すため」の火力です。最初から最後まで強火だと表面は黒焦げで中は冷たく、ずっと弱火だと旨味が逃げてパサパサの茹で肉のようになってしまいます。このメリハリが非常に重要です。

    ステーキは何回裏返すのが一番美味しく焼けるか

    先ほども触れた通り、厚さ2センチ未満の薄いお肉であれば、裏返すのは1回で十分です。しかし、分厚いお肉はじっくり熱を入れる必要があるため、焦げを防ぐためにも30秒から1分に1回のペースでこまめに裏返したほうが、均一で美しいピンク色に仕上がります。

    バターや牛脂を使って風味を格段にアップさせるタイミング

    風味づけのバターは、最初から入れると焦げて苦味が出てしまいます。お肉が焼き上がる直前の、火を止める30秒ほど前にフライパンに投入しましょう。

    溶けたバターとお肉の脂をスプーンですくって、お肉の表面にかけながら焼く(アロゼというフレンチの技法)と、香りが立って極上の仕上がりになります。

    テフロン加工や鉄製などフライパンの素材による焼き上がりの違い

    お手入れが簡単なテフロン加工でも美味しく焼けますが、冷たいお肉を乗せるとフライパンの温度が下がりやすいのが弱点です。本格的な仕上がりを求めるなら、一度温まったら温度が下がりにくい鉄製や鋳鉄製のスキレットなどの分厚いフライパンを使用すると、香ばしさが一段と際立ちます。

    初心者がやりがちな焼きすぎや生焼けを防ぐ方法

    ステーキ作りで失敗しやすいポイントと、その解決策をまとめました。

    表面だけ焦げて中が冷たい生焼けを回避するポイント

    生焼けになる原因のほとんどは「お肉が冷たすぎる」か「火が強すぎる」かのどちらかです。必ず常温に戻すことと、表面に焼き色がついたらしっかりと火を弱めることを徹底してください。不安な場合は、アルミホイルで長めに休ませて余熱を味方につけましょう。

    焼きすぎてお肉が硬くパサパサになるのを防ぐコツ

    パサパサになってしまうのは、火を通しすぎているか、休ませずにすぐ切って肉汁を逃がしてしまっているからです。お肉はフライパンから下ろした後も温度が上がり続けることを計算し、「ちょっと早いかな?」と思うタイミングで引き上げる勇気を持つことが、ジューシーなステーキへの近道です。

    プロのアドバイス
    @アグリタウン草野編集長

    焼き加減に迷ったら、親指と人差し指でOKサインを作った時の親指の付け根の硬さを触ってみてください。それがレアからミディアムレアの硬さの目安になります。中指に変えるとミディアム、小指に変えるとウェルダンの硬さになりますよ。

    フライパンでのステーキの焼き方をマスターして極上のお家ディナーを楽しもう

    お家でステーキを美味しく焼くためのポイントは、決して特別な技術ではありません。

    • 焼く前はお肉をしっかり常温に戻し、表面の水分を拭き取る
    • お肉の厚みに合わせて、焼き時間とアルミホイルの有無を調整する
    • 強火で表面を焼き固め、弱火で中まで火を通すメリハリをつける
    • 焼き上がったらすぐに切らず、必ず休ませて肉汁を落ち着かせる

    これらの基本ルールを守るだけで、スーパーのお肉でも見違えるほど美味しく仕上がります。ぜひ今週末は少し厚めのステーキ肉を買って、フライパンでの極上の焼き方にチャレンジしてみてくださいね。

    最後までお読みいただきありがとうございました。