センマイとはどこの部位?味・食感やセンマイ刺し、食べ方まで解説

センマイとはどこの部位?味・食感やセンマイ刺し、食べ方まで解説
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    焼肉店のホルモンメニューで見かける「センマイ」。名前は知っていても、「センマイとは牛のどこの部位なのか」「ミノやハチノスとは何が違うのか」と聞かれると、意外と分からない方も多いのではないでしょうか。

    センマイは、牛が持つ4つの胃のうち3番目の胃にあたる部位です。薄いヒダが何層にも重なった独特の見た目と、コリコリとした歯ごたえが特徴で、焼肉などで食べられています。

    畜産農家として牛を育てていると「牛には4つの胃がある」という話は身近ですが、食肉として並ぶとミノ・ハチノス・センマイ・ギアラという別々の名称になるため、消費者の方には少し分かりにくい部位でもあります。

    この記事では、センマイが牛のどこの部位なのかをはじめ、名前の由来や味・食感、ほかの胃との違い、白センマイ、栄養などについて解説します。本記事のポイントは以下の通りです。

    • センマイは牛の4つある胃のうち第3胃にあたる部位
    • ミノ・ハチノス・ギアラとはそれぞれ別の胃
    • センマイは比較的あっさりしており、コリコリとした食感が特徴
    • 白センマイは別部位ではなく、表面を処理したセンマイを指すことが多い
    • 赤センマイと呼ばれるものは第4胃のギアラを指す場合がある
    • 肉屋では色だけでなく、処理状態や匂い、質感なども含めて状態を見る

    センマイを食べたことがある方も、どこの部位なのかを知ることで、焼肉やホルモンをより楽しめるようになります。ぜひ参考にしてください。

    センマイとは?牛のどこの部位?

    センマイとは、牛の第3胃にあたる部位です。

    牛は人間とは異なり、胃が「第1胃・第2胃・第3胃・第4胃」の4つの区画に分かれています。焼肉店などでは、それぞれが異なる名称のホルモンとして提供されています。

    牛の胃 一般的な名称 特徴
    第1胃 ミノ 厚みがあり、弾力の強い食感
    第2胃 ハチノス 蜂の巣のような網目模様が特徴
    第3胃 センマイ 薄いヒダが何層にも重なっている
    第4胃 ギアラ・アカセン 脂があり濃厚な味わい

    つまり、焼肉店で「センマイ」と表示されているものは、基本的には牛の第3胃を指します。

    牛肉のさまざまな部位について知りたい方は、牛肉の部位一覧もあわせてご覧ください。

    センマイは牛の第3胃にあたる部位

    牛の第3胃であるセンマイは、第2胃のハチノスと第4胃のギアラの間に位置しています。

    内側には葉のような薄いヒダが何重にも並んでおり、この複雑な構造がセンマイ特有の見た目と食感につながっています。

    食肉として流通する際には、胃の内容物を取り除いたうえで洗浄や下処理が行われます。

    畜産農家の視点では、ミノ・ハチノス・センマイ・ギアラはすべて牛の消化器官の一部ですが、それぞれ構造も役割も異なります。牛を一頭の動物として見ると連続した器官ですが、肉屋で商品として扱う段階では、食感や味の異なる別々の部位として扱われます。

    センマイという名前の由来

    「センマイ」という名前は、内側にある薄いヒダが何枚も重なって見えることに由来するとされています。

    漢字で「千枚」と表記されることもありますが、実際にヒダが千枚あるという意味ではありません。非常に多くのヒダが折り重なった見た目を表した名称です。

    センマイは英語で「omasum」

    センマイは英語で「omasum」と呼ばれます。

    牛の4つの胃は英語ではそれぞれ以下のように呼ばれています。

    • 第1胃:rumen
    • 第2胃:reticulum
    • 第3胃:omasum
    • 第4胃:abomasum

    海外の食肉情報では「beef omasum」と表記されることもあります。

    センマイの見た目・味・食感の特徴

    センマイは一般的な赤身肉とは見た目も食感も大きく異なります。

    特徴的なのが、表面に細かな突起があり、薄いヒダが何層にも重なっていることです。この構造によって、センマイならではのコリコリとした歯ごたえが生まれます。

    センマイの見た目が黒っぽい理由

    センマイは、下処理の状態によって黒色から灰褐色のような見た目をしています。

    初めて見ると「黒いけれど傷んでいるのでは?」と不安になる方もいますが、センマイはもともと表面が黒っぽく見える部位です。

    一方で、この黒っぽい表面部分を取り除く処理をすると、白色に近い見た目になります。

    肉屋として特にお伝えしたいのは、センマイは「黒い=古い」とは限らないということです。肉は色だけで良し悪しを判断されがちですが、センマイの場合は処理方法によって見た目が大きく変わります。購入時は色だけでなく、消費期限や保存状態、匂い、表面の状態などもあわせて確認することが大切です。

    センマイはどんな味?

    センマイ自体の味は比較的淡泊です。

    レバーのような強い風味や、脂の多いホルモンのような濃厚さは少なく、味そのものよりも食感を楽しみやすい部位といえます。

    クセが比較的少ないため、焼肉のタレや塩だれ、酢味噌など、さまざまな味付けと合わせやすいのも特徴です。

    コリコリとした食感がセンマイの魅力

    センマイの大きな魅力が、コリコリとした独特の歯ごたえです。

    同じ牛の胃であるミノにも強い歯ごたえがありますが、ミノは厚みがあって弾力を感じやすいのに対し、センマイは薄いヒダが何層にも重なっているため、細かな歯ごたえを感じやすい部位です。

    肉屋目線では、センマイは脂の旨味を楽しむというより、食感を楽しむホルモンという印象があります。カルビや小腸など脂の強い部位の合間に食べると、焼肉の中でも違った食感を楽しめます。

    センマイとミノ・ハチノス・ギアラの違い

    牛の4つの胃はすべてホルモンとして食べられますが、それぞれ異なる部位です。

    センマイとミノの違い

    ミノは牛の第1胃、センマイは第3胃です。

    ミノは肉厚で、噛むほどに強い弾力を感じられるのが特徴です。一方、センマイは薄いヒダが重なっているため、より細かくコリコリとした食感を楽しめます。

    センマイとハチノスの違い

    ハチノスは牛の第2胃にあたります。

    名前のとおり、表面が蜂の巣のような網目模様になっているのが大きな特徴です。

    センマイは薄いヒダが幾重にも重なっているため、実物を見ると両者の違いは比較的分かりやすいでしょう。

    センマイとギアラの違い

    ギアラは牛の第4胃にあたる部位です。

    センマイは比較的あっさりしているのに対し、ギアラは脂の旨味を感じやすく、より濃厚な味わいがあります。

    ギアラは地域や店舗によって「アカセン」「赤センマイ」などと呼ばれることがあります。

    そのため名前だけを見ると混同しやすいですが、一般的なセンマイは第3胃、赤センマイやアカセンと呼ばれるギアラは第4胃です。

    肉屋でもホルモンは地域や仕入先によって呼び名が異なることがあります。「赤センマイ」という名称だけで第3胃のセンマイと思い込まず、商品説明などで確認すると分かりやすいでしょう。

    白センマイとは?普通のセンマイとの違い

    焼肉店などでは「白センマイ」という名前を見かけることがあります。

    白センマイは牛の別の胃を意味する名称ではなく、一般的にはセンマイの黒っぽい表面を処理し、白く仕上げたものを指します。

    そのため、通常のセンマイと白センマイは、どちらも牛の第3胃です。

    処理方法によって色合いや表面の状態が変わるため、見た目だけを見ると別の部位のように感じるかもしれません。

    精肉の現場では、同じ部位でも洗浄や下処理の程度によって商品としての見た目は大きく変わります。白センマイはその代表的な例で、白いから別の部位というわけではありません。

    センマイの栄養にはどんな特徴がある?

    センマイは牛の内臓肉のひとつで、たんぱく質などを含んでいます。

    また、脂の多いホルモンと比較すると、比較的あっさり食べやすいのも特徴です。

    センマイは比較的脂が少ないホルモン

    「ホルモンは脂が多い」というイメージを持っている方もいますが、ホルモンは部位によって脂の付き方が大きく異なります。

    センマイは、小腸やギアラなど脂の旨味を感じやすい部位とは性質が異なり、比較的さっぱりした味わいです。

    調味料によって料理全体のカロリーは変わる

    センマイ自体が比較的あっさりしていても、焼肉のタレや酢味噌、ごま油などを多く使えば、料理全体のカロリーは変わります。

    カロリーが気になる場合は、センマイだけでなく、一緒に使用する調味料や食べる量も含めて考えるとよいでしょう。

    センマイについてよくある質問

    センマイは牛のどこの部位ですか?

    センマイは牛の第3胃です。第1胃がミノ、第2胃がハチノス、第3胃がセンマイ、第4胃がギアラにあたります。

    センマイはホルモンですか?

    はい。センマイは牛の内臓にあたるため、一般的にホルモンとして扱われます。

    センマイとミノは同じ部位ですか?

    同じ部位ではありません。ミノは牛の第1胃、センマイは第3胃です。ミノは肉厚で弾力が強く、センマイは薄いヒダとコリコリした食感が特徴です。

    赤センマイとセンマイは同じですか?

    一般的には別の部位を指します。センマイは牛の第3胃ですが、「赤センマイ」や「アカセン」は第4胃のギアラを指す名称として使われることがあります。

    白センマイとセンマイの違いは何ですか?

    白センマイは別の胃ではなく、一般的にはセンマイの黒っぽい表面部分を処理して白く仕上げたものです。どちらも牛の第3胃にあたります。

    センマイは英語で何といいますか?

    センマイは英語で「omasum」といいます。牛の第3胃を意味する名称です。

    センマイとはどこの部位?牛の第3胃の特徴・味・食感・栄養まで解説のまとめ

    センマイは独特な見た目をしていますが、牛という動物の体の仕組みを知ると、どこの部位なのかが分かりやすくなります。最後にこの記事のポイントをまとめます。

    • センマイとは牛の4つある胃のうち第3胃にあたる部位
    • 第1胃はミノ、第2胃はハチノス、第4胃はギアラと呼ばれる
    • センマイは薄いヒダが何層にも重なった独特の構造をしている
    • 味は比較的淡泊で、コリコリとした歯ごたえを楽しめる
    • 白センマイは別部位ではなく、表面を処理したセンマイを指すことが多い
    • 赤センマイ・アカセンは第4胃のギアラを指す場合がある
    • センマイは英語で「omasum」と呼ばれる
    • 肉屋では色だけでなく、処理状態や匂い、保存状態なども含めて商品の状態を見る

    畜産農家として牛を育てる立場から見ると、センマイもミノもハチノスもギアラも、すべて一頭の牛からいただく大切な部位です。それぞれの特徴を知って食べることで、普段の焼肉でも牛一頭の構造や部位ごとの違いをより身近に感じられると思います。

    また、肉屋としては、センマイは脂の強いホルモンとは違った食感を楽しめる部位としておすすめです。まだ食べたことがない方は、ミノやギアラなどと食べ比べて、それぞれの違いを楽しんでみてください。

    最後までお読みいただきありがとうございました。